無題


この曲は『無題』という名前ではなく
名前がありません 敢えてタイトルなしという形をとりました

朝目覚めると涙が落ちていた
「あぁ、これが昨日の僕だったんだな」
休むことのない振り子を眺めて
また今日が終わり昨日になる

振り返るとそこに無数の僕が
目を黒く染めたのはなんだったかな
指を指してこう言った昨日の自分は
「お前はいつまでも変わらないよな」

変わろう変わろうと思ってた
でも思ってただけだった
後悔を残して僕は眠る
少しでいいから明日よ来ないでよ

誰か言ってよ 誰か言ってよ
失うことに慣れているんだよ

泣きたい時に泣けなくて どうしようもなくて
「あいつは良いよな泣けば良いもんな」
分かってる本当は分かってるよ そんなことくらい
答えなんてもとからなかったんだ

晴れない心に雲はかかる
でも雨は降ってないよな
未来に期待なんてしてないよ
いつからだったかなくしてしまった

誰か言ってよ 誰か言ってよ
失うことは怖くないから

長く伸びた影が光を落として
ひとりで大丈夫と静かに笑った
声の鳴らない機械に歌を乗せて
届かなくていいから

ひとりまたひとりと僕から消えてく
みんな知らないふりしながら
今日はちゃんと生きれていたかな
周りの目ばかりを気にしながら

誰か言ってよ 誰か言ってよ
失うことで得たこともあったよ
誰か言ってよ 誰か言ってよ
忘れられても僕はいるから

白く光る月を雲が隠して
隣で輝く星になっていたいな
命を燃やして心を削って
また同じ色に染まって消えていくんだ