プロローグ


それなりに毎日が楽しかったんだ
でもふい何故か悲しくなったりするんだ
忘れてしまったあの時の感情は
もう2度思い出せないかな

朝の日差しに照らされて
眠気眼の僕はこう言う
「今日も同じ繰り返し
いつまでこれが続くんだろ」

当たり前のことが当たり前じゃなくなる
あの朝見た太陽は眩しかった
頬を伝った涙 繋いだ右の手
別れ際のさよならを

思った通りいかない
思った通り言えない
思った通り見えない
君はどうする

消したくても消えない
思い出したくても思い出せない
もう2度と

当たり前のことが当たり前じゃなくなる
あの夜見た星空は眩しかった
風に揺れる髪に 目を伏せた
こころを削る音

右、左、光が射す方角へ
前、後、闇が迫った航路へ
君は言った、僕は何故か
ひとり、ふたり、今日と明日の境界線を

当たり前のことが当たり前じゃなくなる
ひとりだけのはずの世界じゃなくなる
昔の僕とはどこか違う
孤独じゃなくなる白い歌