コトノハ


人生は選択の連続で 
分岐路はいくつもあって
そこに立っている僕は 
前にも後にも行けないまま

心電はいつも不規則で 
鈍感で敏感な僕は
心が分からなくて 
言葉にすらならなくて

興味のないことに 
僕は無関心で 蔑み遠ざけ嫌った
本質も分からないで 讒言を吐いた

言葉は僕を体現できなくて
裏側に隠れ黙っている
言いたいことはいくつもあって
でもちゃんと言えたことはなくて
心を映し出すその鏡は
粉々になって割れてしまった
僕はいったいどうなってしまうの
僕は誰だって言うんだ

苦し紛れの言葉より 
羞恥があるものはなくて
泣き顔に針を刺したって 
今更痛みはないさ

青い空を描こうとも
照らす日差しを描こうとも
霧がかかったように 
僕の邪魔をする

言葉は形を変えて僕に
鋭く尖って突き刺さった
抜けないその言葉の針は
僕を抉り続けて
心の内曝け出す術は
もう残ってはいないのかな
誰か糸をくれますか

言葉の針と黒い糸で
僕を編んでくれますか
ほつれてく僕の心を
何度も何度も何度も紡いで

言葉をもって息を吐いて
声高に明日歌うんだ
上手く言えなくたって良いさ
誰にも聞こえなくても
心の姿は見え隠れして
僕の頭悩ませるんだ
僕の手はくうをかいて
手に残るものは何もないさ

それでも明日待っていました